化学と生物
Online ISSN : 1883-6852
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53 巻 , 2 号
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巻頭言
今日の話題
解説
  • 澤 新一郎
    2015 年 53 巻 2 号 p. 78-81
    発行日: 2015/01/20
    公開日: 2016/01/20
    ジャーナル フリー
    近年,哺乳類免疫組織に抗原受容体をもたない自然リンパ球が多数存在し,免疫式応答における主要サイトカイン産生源として重要な役割を果たすことが明らかになった.自然リンパ球は細胞障害活性をもつNK細胞とサイトカイン産生を主体とする1–3型ヘルパーILCに分類され,それらの分化に必要な転写因子群はT細胞と重複する.リンパ球における抗原受容体の発現は生物進化過程における獲得免疫系の発達という観点から興味深く,今後の研究展開が期待される.
  • 井藤 彰, 上平 正道
    2015 年 53 巻 2 号 p. 82-88
    発行日: 2015/01/20
    公開日: 2016/01/20
    ジャーナル フリー
    標的細胞を磁気標識することによって,磁力による細胞の遠隔操作が可能となる.筆者らは,磁性ナノ粒子の表面をさまざまなバイオマテリアルで修飾した機能性磁性ナノ粒子を作製し,これらの機能性磁性ナノ粒子で標的細胞を磁気標識して磁気操作によるティッシュエンジニアリング技術として用いるMag-TE(Magnetic force-based tissue engineering)法の開発を行っている.これまでこの技術を用いてさまざまな細胞を使った三次元組織の構築を行ってきた.本稿では,骨格筋組織の作製を中心に解説する.
  • 西尾 俊幸
    2015 年 53 巻 2 号 p. 89-98
    発行日: 2015/01/20
    公開日: 2016/01/20
    ジャーナル フリー
    各種のグリコシダーゼに関する基質特異性の調査を通して新たに見いだされた糖構造認識能と糖転移作用を利用し,種々の特殊オリゴ糖の合成を試みた.その結果,α-グルコシダーゼ,α-マンノシダーゼ,β-グルコシダーゼが特定のデオキシ糖に対して示す認識能と糖転移作用を利用し,各種の部分デオキシオリゴ糖を合成することができた.また,β-フルクトフラノシダーゼの糖転移作用を利用してスクロースからN-アセチルグルコサミンにフルクトースを転移させ,N-アセチルスクロサミンを効率的に合成した.さらに,N-アセチルスクロサミンを原料として用い,β-フルクトフラノシダーゼやα-ガラクトシダーゼの糖転移作用を利用して新規なN-アセチルグルコサミン含有オリゴ糖を合成した.
  • 前田 智也, 和地 正明
    2015 年 53 巻 2 号 p. 99-106
    発行日: 2015年
    公開日: 2016/01/20
    ジャーナル フリー
    一般に細菌ではmRNAの転写と翻訳は共役しており,mRNAの合成が完了する前に翻訳が開始される.そのため遺伝子発現制御は主に転写段階で制御されていると考えられ,RNAレベルの転写後遺伝子発現制御の研究は真核生物に比べて遅れていた.しかし近年,大腸菌や病原性細菌をはじめ多くの細菌においてその重要性が明らかにされてきた.本稿では,細菌におけるRNaseを介した転写後遺伝子発現制御について概説し,加えて産業上有用なコリネ型細菌におけるRNaseを介した代謝制御について紹介する.
セミナー室
バイオサイエンススコープ
農芸化学@High School
  • 草野 ゆうか, 新妻 裕翼
    2015 年 53 巻 2 号 p. 130-132
    発行日: 2015/01/20
    公開日: 2016/01/20
    ジャーナル フリー
    本研究は,日本農芸化学会2014年度(平成26年度)大会(開催地:明治大学生田キャンパス)「ジュニア農芸化学会2014」において発表されたものである.ダンゴムシの交替性転向,すなわち右に曲がった後は左に曲がり,左に曲がった後は右に曲がるという習性は,最近,テレビなどでも紹介され,小学校の課外授業でも取り上げられている.外敵からの逃避に有効な習性とも言われるが,そのような行動が現れるメカニズムについては不明な点が多い.本研究はそのメカニズムに迫る興味深いものであった.
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