化学と生物
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解説
大腸菌の遺伝暗号の改変がもたらす組換えタンパク質生産技術の革新
坂本 健作
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2016 年 54 巻 5 号 p. 343-350

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抄録

遺伝子の塩基配列は「遺伝コード」によってアミノ酸配列に翻訳されてタンパク質が生合成される.人工のアミノ酸を組み込んだタンパク質を合成する目的で,大腸菌の遺伝コードの改変が行われている.新規に作製された大腸菌株(RFzero株など)を用いて,組換えタンパク質の複数個所に人工アミノ酸(1種類)を組込むことが既に可能になっている.現在,2種類以上の人工アミノ酸を自由に組込む技術の開発が進められている.

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© 2016 by Japan Society for Bioscience, Biotechnology, and Agrochemistry
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