開智国際大学紀要
Online ISSN : 2433-4618
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「心理的安全性」は職場の安全行動を促進するのか
~安全の活動の促進要因および活性化指標の検討~
宮入 小夜子
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2022 年 21 巻 2 号 p. 161-167

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抄録
本研究は、職場における小集団活動がどのように安全活動を促進させるのかにつき、その活性化要因を抽出し、活動の活性化度の指標について検討することで、安全活動の活性化モデルを構築することを目的とした。 安全(リスク低減)の活動は終わりがなく、システムや設備投資の一方で、安全に対する個々人の意識や行動は、教育・訓練や高い安全感度の集団規範など、さまざまな要因に影響されている。安全の小集団活動においては、ヒヤリ・ハットや気掛かり、相談事など、潜在的リスクを話しやすい職場風土であることが前提として必要と考えられているが、本研究においてはそのような条件について、心理的安全性とチームワークの尺度の信頼性や相関関係を用いて検証を行った。 その結果、安全の活動に積極的に取り組んでいる(活性)職場は、心理的安全性およびチームワークの下位尺度全てにおいて不活性職場よりも有意に高かった。また、「活動が活性化している状態」について、チームレベルと個人レベルの定性的な成果指標が抽出された。一方で、心理的安全性はあくまで必要条件であり、日々のチームワーク(活動)の条件整備が重要であるということが示唆された。
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© 2022 学校法人開智学園 開智国際大学
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