抄録
本稿では,大学 1 年生を対象にしたコンピュータ・リテラシーとデジタルリテラシーに関する調査を実施した結果について報告する。コンピュータ・リテラシーに関する結果はこれまでの先行結果と概ね整合している。また,概して個人属性やパソコン習熟度によってデジタルリテラシーに差異が確認された。さらに,コロナ禍によりオンライン授業が行われ,今まで以上に情報リテラシーやデジタルリテラシーが必要とされるため,パソコンの習熟度の低い学生は,情報リテラシーやデ
ジタルリテラシー向上のための動機付けや教育が依然と必要とされていることが示唆された。