本研究は、東京大学社会科学研究所・ベネッセ教育総合研究所の共同研究である「子どもの生活と学び」研究プロジェクトにおいて公表されたデータの利用許諾を得たうえで、これを二次分析したものである。 本研究の目的は高校生が将来に就きたいと考える職業が、いつ意識され、その構成要因がどのようなものであるかを探ることである。これまで、大学生の職業選択における明確さに関する研究は比較的発表されているが、高校生のもの、特にその認識時期とその要因については注目されてきたとは言えない。 本研究はそこに着目することにより、結果として、いつ、高校生の職業選択における明確さが形成され始めるのか、そしてその構成要因がどの程度、影響を持っているのかを分析したが、結果として、これを解明する十分な結果を得るにはいたらなかった。