土木学会論文集B2(海岸工学)
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論文
浮遊砂の現地観測
荒木 誠一大丸 歩片野 明良伊藤 義将宇野 喜之
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2015 年 71 巻 2 号 p. I_685-I_690

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抄録

 超音波式多層流速計であるADCPにより,計測される多層の平均流速と音響散乱強度を用いて,砂浜海岸における浮遊砂フラックスの鉛直分布を計測した.音響散乱強度から浮遊砂濃度を推定するために,まず,現地砂を用いて光学式濁度計のキャリブレーションを行い,光学式濁度計の計測値と浮遊砂濃度の関係を把握する.次に,ADCPの観測層と同じ高さに設置した光学式濁度計の計測値と音響散乱強度の関係を把握する.音響散乱強度は各ビームにより値が異なるため,異常値を除外して浮遊砂濃度を推定する.ADCPにより計測した多層の平均流速と音響散乱強度から推定した浮遊砂濃度から浮遊砂フラックスの鉛直分布を算定する.観測前後で実施した深浅測量データを基に算出した土量変化と浮遊砂フラックスは良好に一致する.

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© 2015 公益社団法人 土木学会
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