土木学会論文集B2(海岸工学)
Online ISSN : 1883-8944
Print ISSN : 1884-2399
ISSN-L : 1883-8944
論文
浜松篠原海岸の養浜後の汀線前進と沖合侵食の再現計算
遠藤 和正榊原 秀作宇多 高明石川 仁憲古池 鋼
著者情報
ジャーナル フリー

2015 年 71 巻 2 号 p. I_781-I_786

詳細
抄録

 天竜川河口の西側約3kmに位置する浜松篠原海岸では,侵食対策として2005年以降3基の離岸堤の建設とともに天竜川の河道掘削土砂を用いた粗粒材養浜が継続的に行われてきた.この結果,2013年12月までに著しく汀線が前進し,海岸保全が図られつつあるが,その一方で,沖合侵食が経年的に進み,海岸保全上の新たな課題となっている.本研究では,まずモニタリングデータの分析により,沖合では約18万m3/yrの速度で急速に侵食が進んでいることを明らかにし,次に,養浜後の汀線前進と沖合侵食の機構を,粒径を考慮したBGモデルにより解析した.

著者関連情報
© 2015 公益社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top