土木学会論文集B2(海岸工学)
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論文
孤立波作用時における直杭式桟橋の波圧特性
大村 智宏小林 学古市 尚基杉松 宏一中山 哲嚴
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2017 年 73 巻 2 号 p. I_961-I_966

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抄録

 杭式桟橋は地震・津波に対する防災・減災対策として有効な構造形式であるが,津波作用時の波圧・波力特性はほとんどわかっていない.本研究では直杭式横桟橋を対象に孤立波実験を行い,上部工や円柱杭に作用する波圧・波力特性について検討した.桟橋の最大鉛直力発生時及び桟橋前面水位最大時の波圧特性について解明するとともに,孤立波の先端衝突時に桟橋では衝撃波圧が発生することを明らかにした.またこの時の水平力・鉛直力とも衝撃波圧に対応して最大となり,桟橋前面水位最大時に波力最大とはならないことを把握した.さらに水平力よりも鉛直力の方が卓越する時間が長く,最大水平力と比較して最大鉛直力の方が大きい特徴を持つことや,桟橋前面水位最大時における揚力係数・抗力係数を示した.

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© 2017 公益社団法人 土木学会
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