土木学会論文集B2(海岸工学)
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論文
津波災害時の航路啓開計画における作業船量分析
富田 孝史若尾 晃宏
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2018 年 74 巻 2 号 p. I_379-I_384

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抄録

 津波災害後に,ガレキ等で埋まった港湾水域を啓開して船舶通行を可能にすることは,緊急物資等の速やかな海上輸送に不可欠である.本研究では,その啓開に必要な作業船数と作業日数を,緊急物資輸送開始の目標時期との関係を考慮して検討した.緊急物資輸送開始の目標時期は,既存の港湾BCPを参考にするとともに,港湾物流に係る業務資源の分析に基づいて定めた.航路啓開の対象になる港湾水域におけるガレキ,車両および船舶の量を四日市港を対象にした津波伝播浸水計算から推定した.地震被害の軽微な耐震強化岸壁を使用することを前提とした検討から,作業船が4隻あれば目標時期までに緊急物資輸送が開始できること等を明らかにした.本研究で提案する手法により港湾BCPにおける航路啓開計画をより具体化することが期待できる.

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© 2018 公益社団法人 土木学会
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