2022 年 78 巻 2 号 p. I_541-I_546
御前崎港の東側に造られたマリンパーク御前崎では,御前崎の白羽地区方面からの沿岸漂砂による大量の堆砂が課題となる一方,白羽地区では侵食が進んでいる.そこで過剰な堆砂と侵食を解決する一手段として,マリンパーク御前崎から白羽地区へのサンドリサイクルが行われてきた.しかしながら投入砂は直ちに流出し,必ずしも期待する効果が得られていない.本研究では,空中写真や深浅測量データを用いてマリンパーク御前崎と白羽地区の海浜地形変化を解析し,現況のサンドリサイクルの効果と課題を整理し,今後の侵食対策方法について考察した.