抄録
N (z) 断面が変わり点をもつような密度成層をした深海中の, 線型化された内部波の分散関係を解析的に研究した. ここでは特に, 全周波数に対して, ω-k関係を得ることに重点をおいた. 無次元の波数を大きくとる (κS>>1) ことによって, two variable expansionと, limit pmcess expansionの組合わせで分散関係を支配するSturm-Liouvilleの方程式を処理した. この二つのexpansion schemeを合致させる条件から, 望みのω-κ関係がえられる. この方法の計算例は, 厳密解および多層マトリックス計算モデルによりえられた結果によく一致することをしめしている.