著者所属:東京大学海洋研究所海洋無機化学分野
2003 年 12 巻 5 号 p. 449-460
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海水中の微量金属元素に関する研究はこの20年で大きな発展が見られた。特に鉄は海洋の生物生産に関連しており,いくつかの海域では制限因子になっていると考えられる。これらの研究成果はクリーン技術の進歩や高感度な分析法の開発なしには得ることが出来なかった。そこで,近年開発された海水中の鉄の分析法を概説し、その進歩と問題点を挙げる。相互検定などによりデータの信頼性を高めると共に,鉄のスペシエーションを解明するための方法論を確立することが今後の課題である。
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