化学工学論文集
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[特集] 液相系における構造形成と機能化
マイクロエマルションを利用した金超微粒子の調製
森 康維岡本 真一朝日 卓治
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2001 年 27 巻 6 号 p. 736-741

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抄録

ポリオキシエチレンドデシルエーテルやスルホコハク酸ジ2エチルヘキシルナトリウムあるいはジドデシルジメチル臭化アンモニウムを界面活性剤とするW/0マイクロエマルション中で,塩化金酸ナトリウムの還元によって金超微粒子を調製した.可溶化水と界面活性剤とのモル比が小さくなると,マイクロエマルションの大きさはほぼ単分散となり,その溶液中で良く分散した超微粒子を作成することができた.さらに1個のマイクロエマルション滴に含まれる金イオンの個数が1以上になると,単分散超微粒子を得ることができた.金超微粒子の大きさはマイクロエマルションの大きさで制御できた.ヒドラジンや水素化ホウ素ナトリウムの強い還元剤を用いると小さい粒子を作成できた.

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© 2001 公益社団法人 化学工学会
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