化学工学論文集
Online ISSN : 1349-9203
Print ISSN : 0386-216X
ISSN-L : 0386-216X
移動現象,流体工学
通常から微小重力環境への遷移に伴う正方形管内液膜の界面変形とプラグ形成挙動の観察
野中 利之安蔵 慶介奥谷 猛
著者情報
ジャーナル 認証あり

2006 年 32 巻 4 号 p. 327-330

詳細
抄録

本報では,(株)日本無重量総合研究所(MGLAB)および(独)産業技術総合研究所計測フロンティア研究部門ナノ移動解析研究グループ(AIST, RIIF)の落下塔を使用し,水平方向に設置された正方形管内の液体の微小重力環境下における界面変形・プラグ形成挙動を観察した.
通常重力環境下で正方形管底部に存在する液体の形状は,通常から微小重力環境への遷移によって流体力学的に不安的な状態となり,円管の場合と同様に周期的な界面変形を起こして,液体プラグを形成することがわかった.また,仕込み液量が多いため平均ピーク(気液界面が管中心に向かって盛り上がった部分)間隔が円管に対する既往の線形安定性解析によって説明されることを示した.

著者関連情報
© 2006 公益社団法人 化学工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top