本報では,(株)日本無重量総合研究所(MGLAB)および(独)産業技術総合研究所計測フロンティア研究部門ナノ移動解析研究グループ(AIST, RIIF)の落下塔を使用し,水平方向に設置された正方形管内の液体の微小重力環境下における界面変形・プラグ形成挙動を観察した.
通常重力環境下で正方形管底部に存在する液体の形状は,通常から微小重力環境への遷移によって流体力学的に不安的な状態となり,円管の場合と同様に周期的な界面変形を起こして,液体プラグを形成することがわかった.また,仕込み液量が多いため平均ピーク(気液界面が管中心に向かって盛り上がった部分)間隔が円管に対する既往の線形安定性解析によって説明されることを示した.