分布屈折率レンズ(GRINレンズ)を作製する新規技術開発の研究を行った.この手法は,高屈折率の芯ファイバーの周囲に屈折率の異なる高分子溶液を複数積層させた分布屈折率レンズを作製する方法である.本研究では,屈折率分布制御の重要な要素となる賦型膜厚の形成について,屈折率の異なるモノマーを配合した3種類の溶液による,3層連続積層賦型による高分子薄膜形成実験を行った.賦型膜厚はキャピラリー数(Ca数)で相関され,Caの2/3乗式で良く相関できた.また,溶液の液深が賦型膜厚に影響を与えることが明らかになった.