化学工学論文集
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[特集] ダイナミックな現象の解析とプロセス強化への展開
周期操作による反応成績の改善
大森 隆夫谷口 智片岡 祥山本 拓司中岩 勝
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2011 年 37 巻 2 号 p. 125-127

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抄録

軽質オレフィン合成反応プロセスを対象として,周期操作により反応成績の改善(Global Reaction Enhancement, GRE)が可能かどうかについて,シミュレーションによる検討を行った.周期操作には,反応器の軸方向に壁面温度をサイン波の形で設定する操作法を用いた.その結果,適切な周期的温度設定を行うことにより,周期操作を行わない場合の最適条件における反応結果を上回るGREが実現され,エチレンとプロピレンの収率の和が約3%増加することが明らかになった.この結果は,周期操作あるいは温度の非一様設定がプロセス強化実現のための有力な手法の一つであることを示唆していると考えられる.

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© 2011 公益社団法人 化学工学会
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