化学工学論文集
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3相流動層内の水平挿入管壁と層間の伝熱係数
加藤 康夫小山 誠籠 運弘諸岡 成治
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1984 年 10 巻 3 号 p. 294-299

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抄録

直径19および12cmの3相流動層において, 塔内に水平に挿入した管壁と層間の伝熱係数を測定した.空気-水および空気-カルボキシメチルセルロース水溶液を流動化媒体として, 粒径の異なるガラス球 (直径0.052~0.22cm, 密度2.59・cm-3) および多孔質アルミナ球 (直径0.32cm, 見かけの密度1.62g・cm-3) を流動化した.液およびガス流速はそれぞれ0.1~8.0cm・s-1および2.0~16cm・S-1の範囲で変化させた.
流動領域における伝熱係数hは次のように相関された.
Nu'=0.12 {(dh0+dh/dh) 0.5 (Re'・Pr) 0.65+0.12Frh0.5} +1.3Frp0.33
ここにNu'=hdpεl/ {kl (1-εl)}, Re'=dpulρl/ {ηl (1-εl)}, Pr=cplηl/kl, Frh=ug2/ (g・dh), Frp=ug2/ (g・dp), dh0=2cm, dhは管径, klは液の熱伝導度, ugは見かけのガス流速, ulは見かけの液流速, εlは液ホールドアップ, ηlは液粘度, ρlは液密度である.

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© (社)化学工学会
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