化学工学論文集
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乾留過程における単味炭層および2種配合炭層の有効熱伝導度
深井 潤三浦 隆利大谷 茂盛
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1985 年 11 巻 4 号 p. 418-423

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抄録

著者らは先に連続昇温過程下に適用できるよう線熱源法を改良し, 石炭層の有効熱伝導度を測定した.本報では, Itmann 炭, Peak Down炭, Coal Cliff炭, Goonyella炭, Pittstone炭, Moura炭, Bank炭, Blair AthoI炭, Daiyon炭, Akabira炭およびSufco炭の11種類の単味炭層およびそれらの2種配合炭層の有効熱伝導度を, 充填密度850kg/m3, 昇温速度0.05K/sなる条件下で300Kから1200Kまでの温度範囲で測定した.
各石炭層とも測定値は良好な再現性を示した.Coal Cliff炭, Blair Athol炭およびAkabira炭を除く各石炭層の有効熱伝導度はビトリニットの平均反射率で相関できることを明らかにした.さらに, 2種配合炭層の有効熱伝導度も同様な相関関係にあることを示した.

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