化学工学論文集
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異種物質から構成された表面へのエアロゾル粒子の沈着
吉田 英人三野岡 亮増田 弘昭
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14 巻 (1988) 5 号 p. 655-662

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抄録

異種物質 (銅とポリエチレン) から構成された物体表面へのエアロゾル粒子の沈着量分布について実験および理論より検討した.帯電粒子は金属と誘電体の接触により自然に生じる局所電界の影響を受け, 銅とポリエチレンから構成された表面に対してはポリエチレンが負に帯電するため, 正に帯電した粒子は誘電体部に多く沈着した.正に帯電した粒子が誘電体部で多く沈着するのは粒子と電界との相互作用によるクーロン力が原因であり, 粒径が小さい程沈着量も増加した.
負に帯電した粒子は誘電体部が負に帯電しているためにほとんど沈着しないが, 界面近傍の銅板部において粒子沈着量が多くなる.これは界面近傍の電界ベクトルが局部的に主流方向を向くためである.なお, 粒子沈着量の推算に際し, 電荷が誘電体内部へも侵入すると仮定した方が, 電荷侵入がないとした場合よりも, より精度よく実験値を説明することができる.

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