化学工学論文集
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修飾モルデナイトの酸点構造とメタノール転化反応における劣化挙動
薩摩 篤石倉 利康清水 猛丹羽 幹服部 忠村上 雄一
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1995 年 21 巻 6 号 p. 1120-1126

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抄録

脱アルミニウムおよびBaイオン交換により修飾したモルデナイトを用いて, 酸量, 酸強度がメタノール転化反応における劣化速度に与える影響を検討した.SiO2/Al2O3比 15の酸型モルデナイトではコーク析出による劣化が著しいが, SiO2/Al2O3比164以上の脱アルミニウムモルデナイト, あるいは二重に修飾したモルデナイトに劣化速度の低下が見られた.NH3-TPDよりこれらの修飾モルデナイトの強酸量はモルデナイト単位格子当たり0.5以下であった.これは強酸点の平均距離がコークの前駆体となるpolyalkylbenzene分子径よりも広がったことに相当する. これらの結果から, 劣化の抑制はpolyalkylbenzeneの重合サイトとなる近接強酸点の減少によるものと推定した.

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