1997 年 23 巻 6 号 p. 820-827
ジェッティング流動層内グリッド領域でのガス移動の数学モデルを構築した.ジェットとアニュラス間のガス移動係数をフィッティングパラメーターとして, 両相のトレーサーガスの濃度分布を予測した.その結果をベンチスケール高温ジェッティング流動層内で測定した, 反応活性がないトレーサーガスの濃度分布と比べて検討した.分散板からのガス速度を最小流動化速度にし, 中心ノズルからのガス速度と層内の温度を変えて実験を行った.既往のデータおよび本実験結果から, ジェットとアニュラス間のガス交換係数の相関式をまとめた.モデルでの予測はジェットからアニュラスへのガスの浸透を考慮したとき, 実験結果によく一致した.