1997 年 23 巻 6 号 p. 861-869
気液二相流を, 一圧力モデルと分散流モデル (共に二流体モデル) により, 数値解析を行ない, かつ実験も行なった.分散流モデルの移流項には4種類の高次風上差分法 (Kawamura-Kuwahara法, UTOPIA法, QUICK法, 二次風上差分法) を用いて比較した.水を満たした円筒容器の底面中央より気泡を吹き込んだ場合の計算の結果, 分散流モデルが一圧力モデルよりも, より安定に解が求まった.また, QUICK法により求められた渦の大きさが可視化実験結果と最もよく一致した.つまり, 分散流モデルにQUICK法を用いたものが本系に対して最も優れていた.