1997 年 23 巻 6 号 p. 969-975
傾斜パドル翼の撹拌所要動力を広いレイノルズ数領域で測定し, その実験データに基づき邪魔板が有る場合と無い場合のそれぞれの場合について所要動力を相関することを試みた.邪魔板なしの撹拌槽での所要動力は, パドル翼に対する亀井らの相関式の係数を傾斜角を用いて修正することで, 同一の相関式を用いて良好に相関できることを示した.邪魔板付撹拌槽での所要動力も, パドル翼に対して亀井らが行ったと類似の相関法で良好に相関できることを示した.これより, 傾斜パドル翼に対する完全邪魔板条件およびそのときの動力数は次式で与えられた.
(Bω/D) nb0.8≧0.44Npmax,θ0.2 (2θ/π) 0.72
Npmax,θ=8.3 (2θ/π) 0.9 (np0.7bsin1.6 θ/d)