化学工学論文集
Online ISSN : 1349-9203
Print ISSN : 0386-216X
ISSN-L : 0386-216X
循環流動層内の水平単一伝熱管表面における熱伝達と粒子の運動形態
高島 史郎片山 二郎小幡 英二高橋 洋志
著者情報
ジャーナル フリー

1998 年 24 巻 3 号 p. 431-436

詳細
抄録

高さ4m, 内径0.1mの循環流動層内に設置した水平単-伝熱棒周りの熱伝達特性を高速流動状態で実験的に研究した.気体-固体サスペンションとして空気とFCC触媒粒子が用いられた.伝熱棒は直径10mmの木製の棒に厚さ10μmのニクロム箔を貼り電気的に加熱した.粒子の挙動を理解するために伝熱棒を模擬したガラス管を設置し, このガラス管表面の粒子挙動を管内部より工業用内視鏡, CCDカメラで観察した.実験結果は管周りの熱伝達が層の充愼率および管下面への粒子衝突, 管上面での堆積層の形成, コア・アニュラス流れに起因する壁面下降流など, 伝熱管表面の粒子運動に影響されることを示した.粒子の運動形態と局所熱伝達率の相互関係を実験結果に基づいて説明した.

著者関連情報
© (社)化学工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top