化学工学論文集
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中間タンクや複雑な生産経路を有するプロセスの実行可能スケジュール生成法
村上 佳広岡田 三樹也内山 寛信長谷部 伸治橋本 伊織
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1998 年 24 巻 4 号 p. 578-584

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抄録

装置間がパイプで結ばれている化学バッチプロセスでは, 装置間に中間タンクが存在する場合に限り, 二つの装置で異なるジョブの処理順をとることができる.また, 途中一部異なる経路を通るジョブがあるような場合, 経路の分岐装置と合流装置間において他の経路を通るジョブの追い抜きが可能となる.本研究では, 中間タンクや分岐・合流装置を有するプロセスに対して, 与えられた処理順が実行可能である条件を明らかにした.シミュレーテッド・アニーリング法を用いたスケジューリングアルゴリズムでは, 実行可能な初期スケジュールから, 一つのジョブの各装置での処理順を変更する操作を繰り返し行うことによりスケジュールを逐次改良する.このアルゴリズムに, 上述した条件を組み込むことにより常に実行可能なスケジュールのみを探索する効率的なアルゴリズムを提案した.

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© (社)化学工学会
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