化学工学論文集
Online ISSN : 1349-9203
Print ISSN : 0386-216X
ISSN-L : 0386-216X
振動型連続乳化器を用いたエマルションの連続調製
清山 史朗塩盛 弘一郎河野 恵宣深田 啓輔幡手 泰雄
著者情報
ジャーナル フリー

2000 年 26 巻 1 号 p. 81-87

詳細
抄録

混合容器内に取り付けた撹拌翼を振動させて異相系溶液を連続的に乳化させる振動型連続乳化器を試作し, (O/W) エマルションおよび (W/O) エマルションの連続調製を行った. この乳化器の乳化特性について様々な調製条件下で検討した結果, 平均滞留時間および分散相体積分率は調製したエマルション平均粒径およびエマルション粒径の変動係数に影響を及ぼさず, 振動数および乳化器と撹絆翼の断面積比 (R) によって決定されることが明らかとなった. この結果から, エマルション平均粒径を振動数fおよび乳化器と撹絆翼の断面積比 (R) の関数として表し, 以下の式を得.
D=afb
aO/W=8.07109R474, bO/W=-128log (R) -2.67
aW/O=6.95105R+0.55, bW/O=-1.43

著者関連情報
© (社)化学工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top