1977 年 3 巻 1 号 p. 74-82
六フッ化硫黄 (SF6) ・空気系および二酸化炭素 (CO2) ・空気系混合ガスを冷却した平板上に流し, SF6およびCO2が析出する際の析出層・気流間における局所熱伝達係数'h'を実験的に検討した.
実験結果によるとかかる系における結霜時の局所熱伝達係数は本実験の範囲内では混合ガス系の違いによる影響をそれほど受けないことがわかった.しかし結霜時の局所熱伝達係数は単純伝熱の場合のSieder-Tateの式およびHausenの式と比較し1.5~2倍程度大きな値を示した.この要因として定性的には熱移動に及ぼす物質移動の影響, 層表面の凹凸による伝熱面積の増加, および凹凸による境界層の乱れなどが考えられる.