化学工学論文集
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溢流管式2段充填流動層の流動化条件
加藤 邦夫大沢 幸雄沢田 晶夫左巻 敏夫
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1977 年 3 巻 1 号 p. 83-87

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抄録

溢流管式2段充填流動層を安定に流動化させるには以下の条件を満足しなければならない.
(1) 2段充填流動層への粒子供給速度が溢流管を通しての最大粒子供給速度より小さくなければならない.
(2) 段間の圧損失が臨界圧損失より小さくなければならない.臨界圧損失は溢流管内で粒子の閉塞が起きた時の段間の圧損失でもって定義する.
溢流管を通しての最大粒子供給速度および臨界圧損失は溢流管径, 溢流管長さ, 粒子嵩密度, 粒子の球形度などによって影響され, これらの諸因子によって相関できることが判明した.

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