浸漬型液中燃焼装置内における気液の混合状態を解明するため, 装置内部の観察, 気液混合部の写真撮影およびパルス応答測定を行った結果, 装置内の液はほぼ完全混合状態にあり, 燃焼ガスとの接触は良好であることがわかった.
また装置内の伝熱モデルを考え, 伝熱機構の解析を行った結果, 装置内のガス温度およびガス湿度の変化の様子を知ることができた.さらにダウンカマー管内燃焼ガス質量速度Gと伝熱容量係数hGA・aとの関係式が得られた.
次に完了浸漬深さを求める実験を行った結果, ダウンカマー管とエアリフト管との管径比が 1 : 2の条件下では完了浸漬深さは25cmと求まった。すなわち, ダウンカマー管を25cm浸漬させることにより熱効率を犠牲にすることなく圧力損失を最小限に抑えることができることになる.また浸漬型液中燃焼装置は液加熱装置として用いるよりも蒸発装置として用いる方が適していることがわかった.