気液上昇並流充填膚内の半径方向有効熱伝導度κ
erおよびみかけの壁面伝熱係数
hwを粒子径
dp=4.0, 5.0および6.6mmの球形粒子を用い, 空気一水系で測定し, 次の結果を得た.
1) 上昇並流型のκ
er.および
hωは, ともに下降並流型の値よりも大きい.2) 液流量Lを一定に保ち, ガス流量Gを増大させると, 下降並流型のκ
er,
hωは単調に漸増するが, 上昇並流型のそれらは気泡流域で最大値をとり, パルス流域では漸減または一定となる.3) kerが漸減する高ガス流量域で, 相関式κ
er/κ
l=
c (dpL/μl) a (dpG/μg) bを得た。ここで,
a=055~057,
b=0.3,
c=22.5~26.9である.4) 5.0mmアルミナ多孔質球のκ
erの実測値は, 同径のガラス球の予想値よりも約20%大きく, 粒子表面の粗滑度が液滞留量に影響したためではないかと思われる.
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