化学工学論文集
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旋回流式曝気槽横断面内の流動特性
海野 肇菊地 文男松浦 明徳明畠 高司
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1981 年 7 巻 1 号 p. 1-5

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抄録
旋回流式曝気槽横断面内の液の流れを表すために著者らがすでに提案した2領域モデルの最も重要なパラメータは上昇気泡域と旋回域の大きさおよび2領域間の交換液流量である.本論文はまず槽全体のフローパタンを把握した後これらの流動特性の中, 上昇気泡域の大ぎさおよび交換液流量と装置条件ならびに操作条件との関係を実験的に検討したものである.
上昇気泡域の大きさは, 散気装置に多孔管を用いる場合は空気流量の0.3乗に比例するが, 多孔質板を用いると空気流量には無関係になる.また, 上昇気泡域の大きさはいずれの散気装置, 旋回方式を用いても散気装置水深に比例する。2領域問の交換液流量は美置条件, 操作条件に密接に関係しているが, ただ一つのパラメータ, (空気流量) / (上昇気泡域の気泡の体積割合) だけによってよく相関される.
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© (社)化学工学会
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