化学工学論文集
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連続式攪拌槽型反応器によるポリエチレンの熱分解
-圧力の影響-
村田 勝英佐藤 健二手島 英夫
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1982 年 8 巻 3 号 p. 279-284

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抄録
ポリマーの熱分解に及ぼす分解圧力の影響を調べるため, 高密度ポリエチレンの熱分解を, 440℃, 1-8atmの加圧下で, 連続式攪拌槽型反応器を用いて行い, 以下のような結果を得た.
1) 分解圧力が高くなると, 分解速度は顕著に減少し, 8atmでは, 1atmの分解速度の約1/2になる.
2) 分解圧力が高くなると, 分解ガス, 分解油, かん液の分子量はそれぞれ減少する.
3) 分解圧力が高くなると, 反応器内での泡立ちが抑えられ, より安定な運転が行える。
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© (社)化学工学会
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