1983 年 9 巻 2 号 p. 172-175
LaNi5を多孔性アノード極に用いたアルカリ型H2-O2燃料電池の電極特性は電解液へのCO2ガス吸収によって限界電流密度が大きく影響されるため, 本実験の寿命試験にはCO2ガスを除いた電解液で行った.
本実験のアノード極の寿命時間は電極反応生成水の一部がガス側膜全体を充満することによる水素ガスの液側膜の反応面への供給が阻止されることによって決まる. 供給水素を50mmHgに加圧した場合, 負荷電流100mA/cmcm2の寿命は600時間から1000時間に改良された.