化学工学論文集
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気流中凝集粒子の破壊分散実験
椿 淳一郎加藤 啓一永広 泰久神保 元二
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1983 年 9 巻 2 号 p. 189-194

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抄録

著者らは既に, 気流速度の急激な変化による凝集粒子の破壊分散が, 粒子流体間の相対速度によるものであるとして理論的考察より, 凝集粒子の破壊分散に関してモデルを提案した. 本研究においては, そのモデルを検証する目的で, 凝集粒子を含む固気2相流を急激に減速することにより, 凝集粒子を破壊分散する実験を行った.
破壊分散後の凝集粒子径は, 相対速度によって凝集粒子に作用する破壊分散力によってよく整理されることを示し, 気流速度の急激な変化による凝集粒子の破壊は, 相対速度によるものであることを実験的に確認した. また凝集粒子の強さを表す指標として, 比表面積径を代表径とする1次粒子径が有効であることを, 実験的に明らかにするとともに, 凝集粒子の強さは粉体試料の引張り強さだけでなく, 凝集性の影響を強く受けていることを示唆した.

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