化学と教育
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小学生-中学生-高校生の理科に対する意識の違い(理科教育と化学教育の接点を探る)
松原 静郎
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2001 年 49 巻 5 号 p. 265-267

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抄録

国際教学・理科教育調査の結果より, わが国では小学校時代に理科の好きな割合が85%と多いが, 中学生になると理科好きの割合が55%に減少することをあげた。また, 国内5地域での追跡調査からも, 小学生から中学生, 中学生から高校生になる間に理科が面白いとする割合が減少していくことと, 例外的に教育課程改訂後にその変化が小さかったことを記した。しかし, 例外的に変化の小さかった場合も含め, 個人レベルで見ると学校段階が変わるごとに3∿4割の生徒の理科に対する意識が変化していることを示した。

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© 2001 公益社団法人 日本化学会
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