化学と教育
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持続可能な農業と化学資材 : 化学肥料や農薬が豊かな食卓を支える(<シリーズ>身近な材料・商品とGSC-持続可能な社会を目指す化学技術の過去・現在・未来-)
高山 千代蔵
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2006 年 54 巻 2 号 p. 98-101

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抄録
戦後60年以上経った現在,我々日本人は豊かな食生活を享受している。これは,各種の化学肥料や農薬などの農業技術に負うところが大きい。多くの優れた農業技術が,コメを始めバラエティに富んだ野菜や果物など各種の農作物の安定生産に貢献してきている。ところで,我が国の食料自給率は低く,その多くを輸入に頼っている。また,世界的に見れば8億人を超える人々が食料不足に直面している。今後,持続可能な農業を行い,食糧を安定供給することが世界の重要な課題である。本稿では,農業の生産性を向上させる上で必須の資材である化学肥料及び農薬について,これまでの進歩を解説し,合わせて将来技術を展望する。
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© 2006 公益社団法人 日本化学会
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