2014 年 62 巻 4 号 p. 178-179
国際的にも理科の学力向上の必要性が示され,日本でもいわゆる理科離れに対応した授業の展開が中学校の理科でも必要になってきているが,一方で,教育困難校といわれるような学校では,理科に興味を向けさせることすら容易ではない。そこで,理科通信(以下Science Times)と名づけた補助教材を活用した授業を展開し,その際,教科書に載っていない項目であっても積極的に取り上げた。さらに,生徒の興味・関心の向上について調査を行い,理科の学習において,科学的事象に強い興味・関心を持った生徒や,意欲的に学習に取り組む生徒の増加が見られた。筆者が行っているこのような試みについて紹介する。