化学と教育
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シリーズ:教科書から一歩進んだ身近な製品の化学 ―匠の化学―
高岡銅器の歴史と化学
長柄 毅一
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2016 年 64 巻 10 号 p. 518-519

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抄録

伝統的工芸品産業の振興に関する法律(伝産法)のもと指定された鋳物産業には,岩手県の南部鉄器,山形県の山形鋳物,そして本稿で紹介する富山県の高岡銅器がある。高岡銅器は銅合金鋳物に彫金を施したことで明治時代にヨーロッパで評価され,多くの製品が輸出された。現在も梵鐘や屋外設置置物などをはじめ,様々な製品が作られており,銅器鋳物ではおよそ90 %のシェアを誇る。本稿では,この高岡銅器の歴史を概観したのち,産地における現在の商品開発のトレンドとして,銅合金の枠にとらわれず展開されている錫鋳物の商品展開を紹介する。さらに,その特徴を金属材料学の観点から簡単に解説する。

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© 2016 公益社団法人 日本化学会
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