化学と教育
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シリーズ:教科書から一歩進んだ身近な製品の化学 ―カラダの化学―
嗅覚と化学:匂いという感性
平澤 佑啓東原 和成
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2017 年 65 巻 10 号 p. 524-525

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抄録

匂いの感覚は,鼻腔内の嗅覚受容体を匂い物質が刺激することにより生じる。ヒトは約400種類の嗅覚受容体を持ち,それらを無数に存在する匂い物質が様々なパターンで活性化させるので,我々は膨大な種類の匂いを区別して感じることができる。また,嗅覚受容体には遺伝子のタイプが多数存在し,その差異が匂いの感受性の個人差を生み出していると近年明らかにされた。

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© 2017 公益社団法人 日本化学会
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