化学と教育
Online ISSN : 2424-1830
Print ISSN : 0386-2151
ISSN-L : 0386-2151
ニホニウムNhの誕生とその周辺
超重元素化学の新展開
GARISガスジェット法によるシーボーギウムのカルボニル錯体の合成
羽場 宏光
著者情報
解説誌・一般情報誌 フリー

2017 年 65 巻 3 号 p. 116-119

詳細
抄録

筆者らの研究グループでは,理研気体充填型反跳核分離装置(GARIS)にガスジェット搬送装置を結合し,超重元素の化学的性質を単一原子レベルで解明するための新しい化学元素分析システムの開発を進めている。本システムは,低バックグラウンドにおける放射線計測,大強度重イオンビームの利用とガスジェット搬送効率の増大,新しい化学反応系における実験など,超重元素の化学研究に大きなブレイクスルーをもたらすものと期待されている。最近,筆者らは,このGARISガスジェットシステムを用いて106番元素シーボーギウム(Sg)の長寿命同位体265Sgを製造し,超重元素初の有機金属錯体Sg(CO)6の化学合成に成功した。

著者関連情報
© 2017 公益社団法人 日本化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top