化学と教育
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講座:光と色と物質
色素を用いた繊維の判別
—ブロモクレゾールパープルによるタンパク質繊維の染め分け—
松浦 紀之
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2017 年 65 巻 5 号 p. 242-245

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抄録

高等学校では,有機化合物と人間生活とのかかわりとして染料について学習する。アイの葉から得られるインジゴやベニバナの花から得られるカルタミンなどの天然染料は,「草木染め」として馴染み深い。高等学校の教科書にはアニリンブラックやアゾ染料などの合成染料が取り扱われているが,染料が繊維に染着される仕組みに関する詳細な記述はない。本稿では,高等学校での有機化合物と色に関する扱いや,著者が指導した繊維の染色にかかわる生徒研究(課題研究)について紹介する。

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© 2017 公益社団法人 日本化学会
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