化学と教育
Online ISSN : 2424-1830
Print ISSN : 0386-2151
ISSN-L : 0386-2151
シリーズ:教科書から一歩進んだ身近な製品の化学 ―カラダの化学―
胃酸分泌,胃内分泌そして胃運動
本郷 道夫
著者情報
解説誌・一般情報誌 フリー

2017 年 65 巻 7 号 p. 356-357

詳細
抄録

胃は,食物を摂取した後,弛緩と蠕動運動により摂取物の移動を適切に調節すること,酸による雑菌の殺菌,食物の消化とを司る。その機能は,胃底部および胃体部の弛緩収縮と酸分泌,胃前庭部の蠕動運動とガストリン分泌とによって行われる。すなわち,胃は機能的に二つの臓器から成り立っていることになる。さらに,胃で分泌された酸は,十二指腸への流入状況によって様々な消化管ホルモンを介して生体機能および食行動の制御を行っている。

著者関連情報
© 2017 公益社団法人 日本化学会
前の記事
feedback
Top