化学と教育
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講座:光と色と物質
「化学」の授業で色の変化を見る
—酸塩基指示薬を中心に—
平松 茂樹
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2017 年 65 巻 8 号 p. 396-399

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抄録

中学校理科および高等学校化学で扱われる「色の変化を伴う反応」の一つに,酸塩基指示薬の変色がある。本稿では,種々の酸塩基指示薬とそのpH変化に伴う色の変化,その際に起こっている構造の変化などについて解説する。あわせて,酸塩基指示薬と同じメカニズムで発色するキレート指示薬や,酸塩基指示薬として実験に使われることが多いアントシアニンをはじめとする天然色素についても,発色団の構造の変化について解説を試みた。

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© 2017 公益社団法人 日本化学会
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