化学と教育
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論文
天然放射性核種を用いた放射化学実験法(XI)—ゼオライトによる放射能泉からの放射性核種の分離
大西 和子國仙 久雄鎌田 正裕
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2018 年 66 巻 6 号 p. 302-305

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抄録

山梨県の増富温泉の泉水中にはラドン222以降のウラン系列の核種が含まれている。本研究では,粉末にしたゼオライトを用いて,泉水中の鉛214やビスマス214などを分離し,ゼオライト上でそれらの核種が時間とともに減衰する様子を,安価な測定器を用いて簡単に確認できる実験法を開発した。本実験で扱う放射性物質の量はごく微量で,また酸やアルカリのような危険な薬品を一切使用しないので,学校現場での活用が期待できる。

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© 2018 公益社団法人 日本化学会
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