化学と教育
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ヘッドライン 日本の化学史 ―近代化学の受容から化学の制度化へ―
櫻井錠二と東京大学理学部化学教室における化学教育の伝統
河野 俊哉
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2020 年 68 巻 1 号 p. 12-15

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抄録

執筆時現在日本は,吉野彰氏によるノーベル化学賞受賞の歓喜に包まれている。その吉野氏は企業内における基礎研究の重要性の唱道者として知られ,また化学を志したのがファラデーの『ロウソクの科学』を読んだことがきっかけであったことも有名である。その一方で,基礎研究の重要性を日本で最初に訴えたのは櫻井錠二であり,ファラデーの『ロウソクの科学』の顰に倣い「化学史を取り入れた化学の授業」を日本の大学で最初に展開したのも彼だった。以下ではそのような日本の化学の伝統形成に尽力した彼の足跡を辿っていくことにしよう。

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