順天堂大学大学院医療看護学研究科・感染制御看護学/医学研究科・環境医学研究所
2021 年 69 巻 11 号 p. 468-471
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感染免疫応答は生物種に固有であり,鍵と錠の関係のように特異性が高い。自然免疫担当細胞である好中球はヒトの感染免疫応答で最初に戦う白血球であり,侵入してきた病原微生物に遊走し,貪食・殺菌する。この過程にはヒト好中球特異的に発現している糖脂質のラクトシルセラミド(LacCer)が関与している。結核菌はLacCerの貪食・殺菌機構を利用して,好中球による殺菌を回避し,感染免疫機構から逃れることから,その分子機構の解明は新たな結核薬開発に繋がる。
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