化学と教育
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69 巻, 11 号
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化学教育 徒然草
ヘッドライン 免疫の化学
  • —核酸を認識する自然免疫のメカニズム—
    清尾 康志
    2021 年 69 巻 11 号 p. 464-467
    発行日: 2021/11/20
    公開日: 2022/11/01
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    ウイルス,細菌,ヒトなど全ての生命体は遺伝子を有しそれらはDNA,RNAなどの核酸でできている。動物には外来から侵入した病原体を認識し排除する免疫の仕組みが存在する。本項では免疫のひとつである自然免疫がどのように病原体の核酸を認識するのか,そのメカニズムと重要性についての基礎的な内容を説明する。

  • —糖脂質を介した自然免疫応答—
    岩渕 和久
    2021 年 69 巻 11 号 p. 468-471
    発行日: 2021/11/20
    公開日: 2022/11/01
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    感染免疫応答は生物種に固有であり,鍵と錠の関係のように特異性が高い。自然免疫担当細胞である好中球はヒトの感染免疫応答で最初に戦う白血球であり,侵入してきた病原微生物に遊走し,貪食・殺菌する。この過程にはヒト好中球特異的に発現している糖脂質のラクトシルセラミド(LacCer)が関与している。結核菌はLacCerの貪食・殺菌機構を利用して,好中球による殺菌を回避し,感染免疫機構から逃れることから,その分子機構の解明は新たな結核薬開発に繋がる。

  • 林 宣宏
    2021 年 69 巻 11 号 p. 472-475
    発行日: 2021/11/20
    公開日: 2022/11/01
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    免疫においては異物(抗原)を正確に見分けて確実に捕捉する必要がある。本稿では,その最前線で免疫を支えている抗体がどのように生体内で作られているのかを解説する。また,抗体の有する非常に精度の高い分子認識能力と強い捕獲能力の利活用の方法をいくつか紹介する。さらに,抗体薬をはじめとした人工抗体のこれからの可能性について言及する。

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