化学と教育
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新・講座:キラリティと生体
鏡の中のくすり
濱島 義隆山下 賢二
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2022 年 70 巻 5 号 p. 258-261

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抄録

鏡に映った自身の鏡像は,どう回転させても実像とは重ね合わせることができないという性質をキラリティというが,分子の世界にもキラリティは存在する。すなわち,実像の分子構造とは鏡像関係にある分子構造をもった,いわゆる鏡像異性体と呼ばれる分子が存在する。本稿では,キラリティをもつ分子が“くすり”として用いられた際に,そのキラリティの違いが人体にもたらす影響について具体例を交えながら概説する。

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© 2022 公益社団法人 日本化学会
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