2022 年 70 巻 9 号 p. 426-429
再生可能エネルギー(再エネ)が豊富な海外からエネルギーを大量輸入するためには,再エネから作った電気エネルギーを,化学エネルギーを有する水素分子に変換し,さらにそれを,より運びやすい形態にする必要がある。これを水素キャリアと呼ぶ。水素キャリアには液体水素・アンモニア・有機ハイドライドがあり,それぞれ長所・短所がある。本稿では水素キャリアの特性比較と,有機ハイドライドの一つであるMCH(メチルシクロヘキサン)について,電気から直接合成できる新技術Direct MCH®も含めて解説する。