化学と教育
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70 巻, 9 号
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化学教育 徒然草
ヘッドライン  グリーンイノベーションの技術と化学 Part 1
  • 堂免 一成
    2022 年 70 巻 9 号 p. 414-417
    発行日: 2022/09/20
    公開日: 2023/09/01
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    現在地球規模の気候変動が起こりつつありその対策およびエネルギー問題が喫緊の課題となりつつある。その最も大きな原因は化石資源(石油,石炭,天然ガス)の大量消費による二酸化炭素の大気中への排出と,将来想定される化石資源の枯渇である。化石資源に代わりうる代替エネルギーとしていくつかの可能性があるが,最も期待されているものの一つが再生可能エネルギーと水から製造される水素エネルギーである。二酸化炭素を排出しない水素の製造法とその応用についてここでは概観する。

  • 工藤 昭彦
    2022 年 70 巻 9 号 p. 418-421
    発行日: 2022/09/20
    公開日: 2023/09/01
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    人工光合成の実現は化学者の大きな夢であり,学術的に大変価値のある研究テーマである。さらには,社会的課題であるカーボンニュートラル,および資源・エネルギー・環境問題解決に寄与する科学技術になる可能性を持っている。本稿では,「人工光合成とは何か」,「グリーン水素製造のための粉末光触媒はどのように働くのか」,「性能をどのように評価するのか」について解説したのち,これまでの材料開発の動向を見ていく。

  • 礒原 豊司雄
    2022 年 70 巻 9 号 p. 422-425
    発行日: 2022/09/20
    公開日: 2023/09/01
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    鉄は鉄鉱石から主にコークスを還元剤として製造されている。鉄は他の金属と比べると製造時のCO2排出は少ないものの製造量が膨大なため,その排出量も膨大である。そのため,世界の鉄鋼業は,2050年の製鉄のカーボンニュートラルに向けて,還元剤として水素を用いる研究開発が進められている。鉄鋼での水素利用は,技術開発のみならず,水素の大量かつ安価な供給が必須であり,社会全体での水素インフラ構築が不可欠である。

  • 佐藤 康司
    2022 年 70 巻 9 号 p. 426-429
    発行日: 2022/09/20
    公開日: 2023/09/01
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    再生可能エネルギー(再エネ)が豊富な海外からエネルギーを大量輸入するためには,再エネから作った電気エネルギーを,化学エネルギーを有する水素分子に変換し,さらにそれを,より運びやすい形態にする必要がある。これを水素キャリアと呼ぶ。水素キャリアには液体水素・アンモニア・有機ハイドライドがあり,それぞれ長所・短所がある。本稿では水素キャリアの特性比較と,有機ハイドライドの一つであるMCH(メチルシクロヘキサン)について,電気から直接合成できる新技術Direct MCH®も含めて解説する。

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